プリン体カットで健康!?
最近、飲料メーカーのテレビCMで、『プリン体カット』というキャッチフレーズが目に付きます。「プリン体って何?」
「プリンだから、きっと身体に悪い糖分に違いない。低カロリービールが出ているんだから、きっとその類のものなんだろう」なんて勝手にイメージしていいませんか?
プリン体とは、核酸を形成するのに必要な成分のひとつで、ほとんどの食品に含まれ、特にレバーやあん肝などの内臓の系の食べ物には多いそうです。
デザートのプリンとは全く関係が無く、プリンヌクレオチドというラテン語からこの名前がついたとのことです。
では、なぜ『プリン体カット』なんて大袈裟に宣伝しているのでしょうか?
それは、プリン体が分解された後の問題です。
プリン体は肝臓で分解されて尿酸に変わります。通常は、尿とともに排泄されるのですが、プリン体の量が多かったり、腎臓が悪くて尿酸の排出ができなかったりすると大きな問題になります。
この尿酸の多い状態『高尿酸血症』が長く続くと、結石ができたり痛風の原因にもなります。
ですから尿酸に分解されるプリン体は、なるべく摂取しないように、特にビールや発泡酒にはプリン体が多く含まれますので、『プリン体カット』の飲料を選ぶのは賢い選択です。
と、短絡的に思ってはいけません。それこそ誰かの思う壺です。
普段から尿酸値の高い方は、当然注意すべきですが、健康体の方でしたら、ビールを飲んだ後でも、一時的に尿酸値は高くなりますが、数時間後にはほぼ正常値に戻ると報告されています。それより、プリン体カットだからと、ぐいぐい飲み続けていたらそれこそ糖分やカロリーオーバーになって、健康には良くありません。
何事も行き過ぎはいけません。アルコールは体内の水分を奪いますから、飲んだら十分に水分補給を忘れずにして下さい。とくに尿酸は水分が不足すると、結石が出来やすくなるので注意して下さい。
健康志向が高まる現代。あたかも健康に良さそうな表現が氾濫する中で、本当に必要な情報を見つけ出すのは至難の業かもしれません。
まずは、流行に流されるのではなく身体の仕組みや栄養の基本をしっかりと理解することが大切です。
